2006年04月08日

No94 2005/11/10

 サンチアゴの裁判官は、前ペルー大統領の条件付き解放を拒否。
 
                EL UNIVERSAL 11月9日新聞より

  
  ペルー大統領は、5年前から、日本に亡命していた前大統領フジモリは
 21件の犯罪をもって、裁判を逃れる事はあり得ないと確言した。

 日本政府は日本国籍をもつフジモリの扱いを正当に行うようにと要請する
 だけでなく、ペルー政府の彼の引渡し要求の可能性を検証する事を告知した。

 それに対してペルー副大統領は

  「日本は、チリとペルーの両国の自治をもつ国に、干渉する事は出来ないし、
 また、すべきではない」と。

  ____________________
 
  <おばちゃん的解説>
  前ペルー大統領フジモリ氏は2000年から日本に亡命していたが、ペルー 
  政府の要請にもかかわらず、日本政府はフジモリ氏を日本で保護していた。

 ”フジモリ氏、サンチアゴで捕まる”のニュースを聞いて、我が家では、
 「なんて、バカだろう」という感想の後、
 「いやいや、フジモリは目論みがあるのかもしれなぞ! 
 ペルーとチレの現状の紛争のチャンスを狙ったとしても、捕まる可能性は、絶大に
 あったのだから、それも計算の上の事かも?」

 さて、さて、フジモリ氏は、バカ?利口か?
 今後の成り行きはいかに??

 日本政府及び日本人は、フジモリ氏に対して、いい印象を持つ人が意外と多い
 のかもしれない。
 なんせ、リマの日本大使公邸が占拠された事件では、フジモリ氏は、日本の英雄
 になったのだから。

 だが、だがである。
 フジモリ氏はモンテシーノという(フジモリ氏の右腕だか左腕だか)悪党と一緒に
 (本当はモンテシーノの操り人形がフジモリ氏だったかも?だが)21の
 訴えられている犯罪をしているとしたら、これは裁判で裁かれて当然だ。

 ペルー国内はフジモリ擁護派と反フジモリとが、ぶつかりあっている。

 結構貧しい人々が、フジモリはよかったという。

 確かに、良い事もしたかもしれない。
 なんせ、日本からの援助品を自分が与えるのかのように、貧しい人々に配り与え
 人気取りをしたとう話もあるから。
 

 一度権力の握った者は、その権力を失った後も、権力への夢を捨てられないもの
 かもしれない。
 フジモリ氏は、日本にいれば、日本政府に守られ、ペールに引き渡せられる事なく
 お金も大統領時代に稼いだ金がたっぷりあって、老後一生安泰であっただろうに。

 メキシコの歴史上の人物で、権力に握り、自分は皇帝と名乗り、そしてその後
 失権し、国を追われ、フランスへ亡命するも、権力への夢を忘れられず、再び、
 メキシコへ戻って来たが、すぐ、暗殺されたイトルビィデを思い出した。
 
                   11月10日記フジモリ氏についての記事についてのコメントをいただきました。
 とっても参考になるので、許可をいただいてここに載せたいと思います。

  *****↓
 
チリ政府による最高二ヶ月間の予防拘禁が今回の措置のようですね。
ペルー政府が裁判所に提出する資料準備に一ヶ月、チリーの裁判に早くても
3ヶ月ぐらい(?)とすれば、その間にペルーの大統領選が終っています。

フジモリは代理人をたてて立候補することでしょう。
ペルーの選挙管理委員会が民主主義を発揮して政府の介入を絶って、フジモリ
の立候補を受理するかどうかが次のポイントでしょう。

この間に陰に陽にアメリカと日本の政治的影響力駆使もあると思います。
フジモリは事前にアメリカとも話をつけている(仲直り?)可能性もあります。
日本の政治家が仲裁を申し出ていました。

フジモリ以前にチリ政府はフジモリ時代の要人の引渡し要求を何件か拒否
していること、伝統的に仲の悪いペルーとチリの関係をフジモリが修復した
実績、最近の領海問題の仲たがい、などを考慮し、隣国から支援者
(政党si cumpre)への呼びかけを行う目的があったと思われます。
予防拘禁は折込済みだったと思われます。

フジモリ擁護派ではありませんが、フジモリへの批判は茶番劇
(どこの国でもある前政権批判→現政権擁護)だと見ています。
唯一の直接容疑は
海外における隠し預金口座(発見されなかった)であり、他の容疑はブッ
シュやフォックスでも攻撃されるような政敵による政権の長への責任転換
(追求)ではないでしょうか。
日本でもよくありますが、ほとんどの場合(田中は例外)知らぬ存ぜぬ
で危機を乗り切っています。アメリカには大統領の多少の悪政は許されて
記念館を建て、自伝を出版すると言う良き(?)伝統がありますね。

日本のフジモリ擁護の政治家の思いは「棄民といわれた移民の息子が出世
して大統領にまでなり、リマの日本大使館事件では指導力を発揮して4ヶ月
もかけて見事に解決してくれた。」ということではないでしょうか。
古い日本人は「恩」を感じているようです。

チリはアジェンデやピノチェットの嫌なイメージを払拭するためにも、
今回チリの民主国家、先進国家ぶりを世界に示すべく正しい措置を行うだ
ろうと見ています。
裁判開始とともに仮釈放も行われるでしょう。
何が正しいかは現時点では分かりませんが・・・




posted by おばちゃん at 12:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 2005/7〜12
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